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[機材マニア]#1フリーダイビング用マスク(前編)マスク選びのポイント

  • 執筆者の写真: Aki
    Aki
  • 6月17日
  • 読了時間: 7分

更新日:6月18日

フリーダイブ マニアのAkiです。マニアはフリーダイビング用の機材も大好きです!

新しい機材を手に入れるとフリーダイビングがますます楽しくなりますよね。今後不定期でフリーダイビング用の機材をレビューする「機材マニアシリーズ」ブログを書いていきたいと思います。マニアックなユーザー視点で様々なチェックしていきますのでお楽しみに。


第一回目の今回はフリーダイビング用マスクを取り上げたいと思います。

当初は初心者フリーダイバーの皆さんには最初に手に入れてほしい機材であるウエットスーツを第一回目にしようと思っていました。ただ、今回ありがたいことに様々なマスクを試す機会に恵まれました。その為、あっさり第一回目のネタに変更します(笑)


長年使ってきたフリーダイビング用マスクについて、スキンダイバー、フリーダイバー、競技者、インストラクターとして、ちょっとマニアックなユーザー視点でレビューしていきます。これからマスク選びをする方、買い替えを検討している方の参考になればうれしいです!


レビューのマスクの多くはトゥルーノース沖縄より拝借させて頂きました!今後、沖縄在住のインストラクター達と共にトゥルーノース沖縄の店舗にて商品販売のお手伝いもさせて頂きます。商品を手に取って見てみたい方は、是非お問い合わせください。(トゥルーノース沖縄は常時オープンはしていません、ご来店の際は予めオープン日をお問い合わせください)

もくじ



理想的なフリーダイビング用マスクとは?

各製品をのレビューに入る前に、理想的なフリーダイビングマスクとはどのようなものか整理したいと思います。

フリーダイビング用マスクに求められる理想的な仕様は一つではありません。いくつもの理想的な要素が存在します。ただし、その中で何を重視すべきかは、ダイビングスタイルや目的によって異なります。

ここでは、「理想的なフリーダイビング用マスク」について、私自身の経験や観察をもとに、選ぶ際に考慮したいポイント、そしてそれがどのようなスタイルに適しているかを整理しました。マスク選びの参考になれば幸いです。


  1.  顔にフィットして水が入りにくいこと

    最も重要なポイントです。真顔の他に、鼻をつまんだ時、シュノーケルを口から外したり咥えるとき、微笑むなど表情を変えた時にも水が入らないのが理想です。顔の大きさや骨格、ほうれい線の違いにより、人それぞれ合う合わないがあります。マスクはフィッティングし、できれば水中で試着してから購入できると良いです。


  2. 鼻がつまみやすいこと

    一部のハンズフリーで耳抜きができる人を除き、非常に重要なポイントです。これもフィッティングしてみないと分からないポイントです。欧米人向けのマスクの中にはしょうゆ顔の日本人にはほとんど鼻をつまむことができないものもあります。


  3. ローボリュームであること

    内容積が小さいローボリュームマスクは、潜水時のマスクブロー回数が少なくてすむため、深度が深くなるにつれて小さくなる肺や体内の空洞に存在する空気をより多く耳抜きに利用でき、また肺にのこる空気が多ければ酸素も多く活用できます。

  4. スカートが柔らかいこと

    スカートとはレンズ周りの顔と密着するシリコンの部分のことです。水圧でマスクが潰れても不快感が少ない柔らかいものの方が、より快適でリラックスしたダイビングができます。また、マスクブローを少なくして空気を節約することも可能です。


  5. 視野が広く、視界がクリアであること

    水中世界をより広い視野でクリアに見られるマスクは、水中の素晴らしい景色を楽しみたいスキンダイバーや水中フォトグラファーにとっては非常に重要なポイントです。


  6. デザイン性が良いこと

    写真や動画を撮ってもらった際に見映えが良いのはやはりうれしいものです。近年、日本でも見た目のかわいさや美しさの「映え」重視のスキンダイバーが増えており、韓国・台湾・中国の東アジア各国のフリーダイビング人気の爆発的な高まりの要因の一つともいえます。


では、すべてを満たす理想的なフリーダイビングマスクは一体どこのメーカーのどの商品でしょうか?


ズバリ、理想的なフリーダイビングマスクはどれ?!


残念ながらこれらを全て完璧に満たす100点満点の商品は私の知る限り存在しません。


スカートが柔らかいと鼻がつまみやすい傾向にありますが、逆に少しの表情の変化で水の入りにくさが損なわれる場合があります。


視界がクリアなのは、圧倒的にガラスレンズを使用したマスクですが、ガラスレンズはローボリューム化するのが難しく、ローボリュームにできても今度は鼻がつまめない・つまみにくいマスクになる傾向があります。


そして、デザイン性が良いのは湾曲したプラスチックレンズのマスクに多く、またローボリュームのものが多いですが、湾曲しているため視界が拡大されて見え、プラスチックを通過した独特の光の変化も相まって、酔ってしまったり慣れるまで不快感がある人が多いです。


その為、あなたのフリーダイビングスタイルあなたの顔にとって理想的なフリーダイビングマスクを探すことが重要です。



スタイル別、フリーダイビングマスクの選定ポイント


どのような志向の方でも大前提となるのは、顔にフィットして水が入りにくいこと。そして、ハンズフリー耳抜きができる方を除いて、鼻がつまめること。できれば鼻がつまめるだけでなくそれがストレスなくできる方がより良いです。 その他の点で次に優先したい点についてスタイル別に記載しました。


🔵 深場を目指す“ガチ”フリーダイバー

  • ローボリュームであること

  • スカートが柔らかいこと

    ※追加の重要な点としてミラーレンズやカラーレンズでないこと。フリーダイビングのトレーニングや大会ではアイコンタクトのできるクリアなレンズが望ましいです。


🔵 浅い深度で景色や水中生物を楽しみたいスキンダイバー

  • 視野が広く、視界がクリアであること


🔵 水中写真や動画を撮りたいフォトグラファー

  • 視野が広く、視界がクリアであること


🔵 デザイン重視の映え系スキンダイバー

  • デザイン性が良いこと


どれか1つではなく、複数のスタイルでフリーダイビングを楽しんでいる方もいると思います。私もその一人です。そんな時はどうすればよいか?そんな時は・・・ 👉 複数持って使い分けましょう!

私自身もフリーダイビング用とスキン用で2種類のマスクを使い分けています。



次回予告:(後編)6メーカー商品レビュー

いかがでしたか?今回は自分にピッタリなマスク選びのポイントをご紹介しました。

人それぞれの顔立ちやフリーダイビングの楽しみ方によって、合うマスクは本当にさまざま。是非あなたにピッタリなマスク選びに役立てて頂けると嬉しいです。


なお、記載したポイントの他にも細かいポイントがいくつかあります。これらの細かい点は後編で、私Akiが実際に試した複数のマスクのレビューの中で、補足していきます。「フィット感」や「鼻のつまみやすさ」「デザイン性」など、それぞれのマスクがどんな特徴を持っているのかをマニア目線で深掘りしますので、ぜひ次回もお楽しみに。

では、引き続き素敵な息止めライフを!



後編用のマスク検証中

たまたま居合わせた人にも手伝ってもらいました~




補足

スクーバダイビングのマスク選びについてはトゥルーノース浦安店のブログでとても丁寧に解説されていました(Google検索でたまたま発見!SEO強いですね)。フリーダイビング用マスクにも一部共通する点があり、フリーダイバーユーザー目線とスクーバダイビング・販売に慣れている方の解説と比較しながら読んでみると面白いかもしれません。




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