今季の新たな試みと発見(冬季トレーニング)
- Aki
- 4月22日
- 読了時間: 4分
更新日:4月23日

撮影:@aafreedive
こんにちは。AKIです。
このページでは、2025年初から3月上旬までの冬トレーニング期間中に取り組んだ「新たなチャレンジ」や、実際に試してみて得た「気づき・学び」をご紹介します。
実践してみて「これは続けていきたい」と思えたこと、逆に「自分には合わないかも」と感じたことなど、リアルな経験を共有できればと思います。
もくじ
1. 高頻度トレーニングの導入(回復しきる前の追いトレ)
今回は初めて、「完全に回復しきる前に次の練習を重ねていく」という高頻度トレーニングを導入してみました。
セオリー的には、完全に回復しきる前に次のトレーニングを行う方が、筋力やパフォーマンス向上につながるといわれています。
ただ、実際にやってみて思ったのは……とにかくキツイ! の一言です。
私はプールフリーダイビングトレーニングは毎回ターゲットダイブを取り入れるのが基本スタイル。「筋肉を甘やかさない」がモットーで、特に低酸素・高乳酸の状態に慣れることを意識しています。
ですが、疲労が残った状態でターゲット練習をこなすのは本当に厳しくて、プールで「今日ムリかも……」とバディに弱音を吐きつつ、100mで上がってしまって反省の弁をバディに5〜10分…なんて日もありました。
それでも続けていくうちに少しずつ距離は戻り、最終的には練習中にDYNBで150mターンを成功させるところまで到達。自己ベスト更新はできなかったものの、1.5ヵ月という短期間でここまで戻せたのは、この厳しいトレーニングのおかげかもしれません。短期間でしたが、練習に付き合ってくれた練習バディには本当に感謝です。
結論:「追いトレ(回復しきる前のトレーニング)」効果あり。でも長期間は続かない。
2. STAでの新たな気づき:コントラクションの抑制
STA(スタティック・アプネア)はあまり好きではなく、今年も練習量は少なめでした。
ただ、今回のトレーニング中に、ふと「コントラクション(血中CO2濃度が高まった際に始まる横隔膜の収縮)」を意図的に小さくコントロールできるようになった場面がありました。
コントラクションの大小や始まるタイムは個人差が大きく、私はコントラクションが大きめいので、これは個人的にとても大きな発見でした。
スタティックでは「いかに酸素を消費しないか」が鍵なので、大きくて頻繁なコントラクションより、小さくて穏やかなものの方が有利になるはず。
もしかしたら加齢で代謝が落ちたこともタイムが伸びたことに影響しているかもしれませんが(笑)、いずれにしてもこれは海洋種目にも応用できると良いなと思っています。
3. パーソナルトレーニングで学んだ「競技に効果的な筋トレ」
東京ではアクアティクスセンターに併設されたジムを活用し、水泳に詳しいトレーナーのパーソナルトレーニング(筋力トレーニング)を受けました。
これが本当に良かったです。水中での姿勢保持やフィンキックに必要な筋肉を、「実際の競技動作に近いフォーム」で鍛えることができ、且つ何処でも練習しやすい方法でのトレー二ング方法を教える指導は、やはり専門家ならでは。
沖縄でもパーソナルトレーニングは受けていましたが、実はあまりうまく行きませんでした。
今後も継続的にトレーニングの見直しをしつつ筋力トレーニングを取り入れていきたいと考えています。
4. ノーフィン(DNF)テクニックの見直し
今回の東京滞在中に、平泳ぎが得意な水泳コーチによるパーソナルトレーニングも受講しました。
ノーフィンの動作はフリーダイビングと若干違う部分もあるかもしれませんが、「基本の平泳ぎ」に立ち返ってみることで、フォームをブラッシュアップする方法を知る事が出来たのは大きな収穫でした。
水中でフロッグキックから推進力の伝え方など、いくつかのポジションを変更することで「楽に進む」感覚が分かりました。
あとはこれを自然な動作として身につけるまで、地道に練習あるのみです!
5.おわりに
今回の冬季トレーニングでは、新しいチャレンジをいくつも試すことができ、競技者としてもインストラクターとしても大きな学びがありました。
私自身、日々トライ&エラーを繰り返しながら、スキルや知識を深めています。
また、また一緒に練習してくれるバディは本当にありがたく、きつい練習も励ましあえば頑張れるし、バディの進歩が自分の成長にもつながる相乗効果をもたらします。来年も宜しくお願いします!
更に、インストラクターとしては、フリーダイビングの技術を洗練させるためにはプールトレーニングもやっぱり必要だと思いますので、今年は沖縄でもプールでの指導に取り組み、こうした経験を還元できたらと思っています。
これからフリーダイビングを始めたい方、さらに上達したい方、ぜひ一緒に学び、成長していきましょう!
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